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P C (SSD, RAID, Blu-ray, etc.)



サイトを閲覧している方の中にはパソコンに興味のある方も多いでしょう。
ここはPCについてのページです。(^_^)
最近話題のSSDやRAIDやBlu-rayを試してみました。
(写真の5インチベイは上から順番に「鎌平」「ANS-9010」「神ドライブ」「用心しながら使ったけど AACS Ver.7まで上がってきた Blu-ray書込ドライブ」で、SSDはANS-9010を2ポートのストライピング RAID 0 にして Blu-ray を取扱いやすくしてみました。禁煙していても風の流れは煙で視覚的に確認。PCにヤニが付かないように風の出口で! まだ、できたてです。2008年12月30日生)

以下はこのサイトで記載してある内容です。
 ◇SSD
 ◇SSD vs. HDD (PhotoFast CR-9000MtronOCZVertexSilicon PowerX25-MToshiba SSDJMF612SandForceenRealSSD C300 vs. PlextorenUEFIenOCZ+SPNTFS vs.FAT32RamDiskANS-9010Linux ubuntuWindows 7HyperFastRBERenAccess LatencyRandom 4KB QD=32)◇ (別のページ)
 ◇ASUSのEeePC起動の flash video
 ◇GIGABYTEの「i-RAM」とそのRAID および ACARDの「ANS-9010」との比較について
 ◇RAID i-RAM3・4個のRAIDi-RAM5・6個のRAIDANS-9010のRAID(ICH10R)ANS-9010のRAID(Adaptec)雑談RAID(Areca)ANS-9010 & arecaANS-9010のRAID(HighPoint)ANS-9010のRAID(SiI3124)SSD2〜6個のRAIDJMF602Mtron+OCZMtron+Seagate◇ (別のページ)
 ◇GIGABYTEのi-RAMをシステムディスクに用いたときのOS起動の flash video
 ◇RAIDにしたi-RAMの実用速度(flash video)
 ◇Blu-rayディスクのオーサリングと映像ビットレートについて
 ◇ハイビジョン画像を再生するパソコンの最小限のスペックについて
 ◇最小スペックPCでのBlu-ray再生の flash video
 ◇MPEG-2(m2ts) と MPEG-4 「H.264/AVC」(AVHCD)の再生について
 ◇Blu-ray再生はグラフィック・カードが悪いからコマ落ちするのでしょうか?
 ◇グラフィックカードのHDMI端子からのデジタル音声出力
 ◇「いつかはクラウン」


◆SSD◆

最初はSSDの話からです。

私はパソコン初心者の頃ハードディスクの寿命が来てデータを失ってから、スピンドルレスで長寿命なパーツに関心が出てきて、中でも i-RAM が大好きです。
パソコンは長く使えば使うほど、だんだん-だんだん処理時間が長くなって困るものですが、i-RAM をシステムディスクに用いる場合はバックアップファイルを概ね1分以内に i-RAM に書き込めるので、i-RAM 自体をシステムを動かすメモリーと考えてバックアップファイルをCドライブとして利用した i-RAM に復元しながら使用すれば、システムがログだらけになって処理速度が遅れたりシステムドライブが肥大化するのを防止できます。
i-RAM を利用して現在は3通りの使用方法でパソコンが快適に動いています。

@i-RAM をデータドライブに使用
 一番安定した使用方法で、このホームページもまず i-RAM 上で作り、ハードディスクに完成したデータをバックアップしてそこからウェブサーバーにアップロードしました。i-RAM 上では、ベンチマークテストの結果からも明白なように小サイズデータがランダムアクセスになっても高速処理できるし、ハードディスク上にコピーする際もデータはシークエンシャルになりやはり高速複写できて、シークエンシャルデータの記録はハードディスクの寿命にも悪影響が少なく、SDRAMの給電問題も同時に解決できます。i-RAM は小さなデータでも書き込み速度が落ちない特性上、文章の推敲が多い段階で特に力を発揮します。エクセルやパワーポイント、フォトレタッチ、画像の整理、音楽や動画のファイル形式の変換などがデータドライブとして用いるi-RAM の真骨頂です。

Ai-RAM を単体でメールチェック用システムドライブに使用
 単体でシステムドライブ(Cドライブ)に用いてメールチェック用に用います。立ち上げが速いので、携帯電話でメールチェックするのと同じ感覚です。RAIDにすると RAIDカードの起動に15〜20秒余分にかかるので、i-RAM 単体で用いるところが起動を早くするコツです。

BRAID 0 にした i-RAM をシステムドライブに用いてサイト閲覧用に使用
 RAID 0 でシステム用に用いると、プログラム処理時の読書速度とIEのキャッシュ速度が共に向上するので、今実験用のパソコンで、ウェブサイト閲覧用に使用するのもいい使い方だと気付いてきました。サーフィン中毒の方にはうってつけかも? サクサク感の体感速度は100MbpsのLANカードをギガビットLANカードに換えたときほどかもしれません。

デスクトップ用としては i-RAM の優位性に揺るぎはありません。しかし、ノートパソコンには使えないので、最近はやりの SSD (=Solid State Drive) が気になってきて、どの程度 HDD の代用として使えるかテストしてみました。

SSD と IDE 接続の HDD の HD Tune Pro を用いたベンチマークテストの結果はこちら(「SSD vs. HDD」)のページにまとめました。i-RAM も SSD なので、RAID を組まない i-RAM 単体でのベンチマークテスト結果も入れてあります。

いろいろテストしてみてわかったことは、実用的に使えるNAND型のフラッシュメモリー使用のSSDの小型パソコンは ASUS の EeePC がよいかな、ということでした。(SSDに高速性を求めていらっしゃる方はMtronOCZのRAID0のベンチマークテスト結果を別のページにまとめましたので、リンクをクリックしてそちらをご覧下さい。さらに高速性を求める方はこちらのSSDのRAID実験のページをどうぞ。)
PhotoFast「CR-9000」では、OSが立ち上がらないか、立ち上がってもウェブ閲覧中に時間切れでサイトの閲覧ができなくなりました。サイトの応答時間の設定を延ばせばいいけど、そんなことまではちょっと受け入れられませんでした。

まず最初は、一番実用的に使えそうなNAND型のフラッシュメモリー使用のSSDの小型パソコンの映像です。
このページには直感的にわかりやすいように各種 flash video 映像ををまとめて載せてあります。

◆ASUSのEeePC起動の flash video◆

ASUSのEeePCに常用ソフトを入れたときのBIOSの立ち上がりを除いたWindowsXPのOS部分の起動時間です。普通のハードディスクを使用したノートパソコン並に立ち上がりました。
mp4wmv3gp携帯電話用


◆GIGABYTEの「i-RAM」とそのRAID および ACARDの「ANS-9010」との比較について◆

SDRAMを使用する「i-RAM」は、台湾では5インチベイに収まる「i-RAM Box」も発売され(日米では発売されていない。残念!)、今までPCIスロットに2枚挿入しようとしても物理的に干渉するので2枚挿入しにくかったのですが、「i-RAM Box」ならば2台設置も容易となりRAIDも組みやすくなります。一方、ACARD社の「ANS-9010」のサンプル品も秋葉原のパソコンショップで展示され、DDR2 を使って SATAU(3Gbps)接続も可能で、1台で2ドライブとして認識させて RAID 0 を構成することができるので注目されています。

最近のRAID機能を搭載したマザーボードに i-RAM 2基を搭載して、DDR PC3200 SDRAM 1GB×4 のメモリーを使用し SATA(1.5Gbps)接続 RAIDの i-RAM 2基でどの程度「ANS-9010」に迫れるかも、速度をベンチマークテストで調べてみました。i-RAM 2基RAIDのテスト結果を記載したページ(HDDとの比較も含む「RAID」のページ)です。CrystalDiskMarkでの4Kでの Read-Write の性能に i-RAM と ANS-9010 で大差はなく、パソコンの日常の作業領域としての利用や、システムドライブに利用する場合には、i-RAM が今でもとても便利だと思いました。

◆GIGABYTEのi-RAMをシステムディスクに用いたときのOS起動の flash video◆

i-RAMをシステムディスクに用いたときのBIOSの立ち上がりを除いたWindowsXPのOS部分の起動時間です。SDRAM 使用の RAM disk はやはり高速で、4GBのi-RAMを1枚使用してのOS部分の起動時間がなんと16秒でした。Flash video で比較する限り、SanMax製高級RAIDカードでRAIDにした最新のANS-9010でのOS立ち上がりと i-RAM 単体でのOSの立ち上がりはほとんど同じに見えるので i-RAM の方が価格対性能比で優れている。
mp4wmv3gp携帯電話用

Microsoftは「Windows Vista」の次のOSとして開発されている「Windows 7」で「Instant On」機能を開発中で、ラボでは機能を絞ってパソコンを15秒以下で起動するシステムがあるとMichael Fortin氏のブログに記されている。MicrosoftのOSは他社の機能の取り込みが得意でこれは立場により感じ方はいろいろあるが(消費者としては歓迎)、私のメールチェック用パソコンもMicrosoftから起動が1秒速いOSが出たら、片付けなければならなくなる日が来るのだろう。


◆RAIDにしたi-RAMの実用速度(flash video)◆

i-RAMでRAIDにしたCドライブのWindowsXPのプログラム全体を、Acronis True Image を用いて、i-RAMでRAIDのDドライブにバックアップするところです。何分かかるでしょうか?
ハイビジョン(VLCで再生可能)・wmv3gp携帯電話用

Windows XP のシステムドライブ(Cドライブ)全体を他のドライブにバックアップする場合、パソコンにOSとシステムのドライバーをインストールした直後の時点で、RAIDを組んでいないハードディスクの普通のパソコンで2分〜2分30秒ぐらいかかりますが、RAIDを組んだi-RAMでは今回の1.4GBのシステム全体のバックアップを行っても、「何分」ではなくて、たったの「16秒」でとても驚きました。友人に見てもらったら「驚速」とほめてもらえました。
m(_ _)m (^_^)

こんなに「驚速」なら、さらにRAIDを組むi-RAMの数を増やしたらどうなるのか気になってきて、i-RAMを3個・4個と増やした場合のi-RAMのRAID実験をしてみました。i-RAMのRAID実験(part 1)の結果はこちらのページです。最初ボードやケーブルの相性でうまくいかなかったのですが、i-RAMを5個・6個と増やした場合のRAIDの結果も出せました。i-RAMのRAID実験(part 2)の結果はこちらのページです。

ここに載せたハイビジョン画像は、パソコンからHDMIケーブルで出力したパソコンのハイビジョン・テレビ画像をハイビジョン・カメラで撮影して m2ts ファイルのまま載せました。モニター内の文字まで読めますよ!

◆Blu-rayディスクのオーサリングと映像ビットレートについて◆

このハイビジョン画像ファイルをBDレコーダーで再生できるBDAVの形式で Blu-ray disk に焼き付けることもできますが、STREAMを作るフリーソフト探す際はソフトが置いてないのに料金を請求するサイトが多数あるので十分注意してください。私はお金を払う直前におかしいと気付きましたが、クレジットカードで支払いしてしまった人もいると聞いています。しかもそれらのサイトは複数の日本語・英語の有名サーチエンジンにも多数上位に掲載されていて要注意です。そもそもフリーソフトは一般的には有料サイトには置いてないので、振り込め詐欺のように欲しさのあまり送金しないように注意しましょう。どうしても欲しい方はISDBというディレクトリに入っていることを確認してください。2008年10月18日、今新しいバージョンが入っていました。

以前は、このフリーソフトでしか簡単に1ステップでオーサリングできなかったり、有料のソフトでは実験的に1分のファイルをオーサリングしてみると10分もかかったりするので、100分のファイルなら1000分もかかるのかと考えると発熱量の少ない Core 2 Duo (45nm) がなかった頃にはCPUの温度も60℃前後になって、Blu-rayディスクのオーサリングなどは現実的には不可能に近い状態でした。今は、2008年7月より発売の Ulead DVD MovieWriter 7 で Core 2 Quad にまで対応して以前よりも高速に BDAV だけでなく BDMV まで作れるようになりました。2008年4月より発売されている MAGIX Movie Edit Pro HD (日本語)でも「H.264/AVC」のAVCHDを BDAV にしてみたら、時間はかかりましたが1つのソフトでBlu-rayディスクが作成できて、作成したディスクもうまくBDレコーダーで再生できて画質もよかったです。

ただし、動画ファイルにしても音楽ファイルにしてもエンコードやファイルの形式変換を繰り返すたびに、各ファイルの形式の悪い条件を引き継いだ結果になるのでご注意下さい。具体的に言えば画質や音質が落ちるということで、はっきり言って私はファイル形式の変換を2度以上行うことははあまり好きではありません。たとえばCDの音質をiPodの形式のAACにして、一旦高音領域の音を失うと、AACからwaveにしてCDに戻しても高音は消えたままです。「無から有は生まれない。」と表現している人もいました。AACからMP3に変換するとさらに音質が劣化します。映像ファイルの変換も全く同様にファイルの形式を変換するたびに画質が劣化していきます。昔のビデオカメラのデータは量が膨大でなかったために25Mbpsのビットレートで圧縮せずに記録できましたが、音楽ファイルで、「無」から「有」は生まれないのと同様、今のBlu-rayに使われるMPEG-2は圧縮が大きいのでファイル形式を何度も変換するソフトでは、動きの多い部分の画像の劣化が激しくなります。具体的にはカメラが動くシーンで画質がザラついたり、動く人などのモーションがスムーズでなくなってきたりします。あまりよくないソフトではファイル形式を変換して一見しただけで画質が落ちていてがっかりすることもあります。

どのくらい圧縮されているかについてですが、ハイビジョン放送(1920×1080i)のHD-SDI信号は圧縮をしない伝送レートは 1.485Gbps1.5Gbps で、これを6〜25Mbps に圧縮するので、データのサイズは 1/60〜1/250 (一般的使用では約1/90) にまで小さくなっています。こんなに圧縮されて記録されているわけですから、エンコードやファイルの形式変換が1度で済む方がいいのは理解できるでしょう。ちなみに地デジ(1440×1080i)で17Mbps、NHKの衛星デジタル(1920×1080i)で24Mbpsで放送されています。また、ハイビジョン画像を標準画質のDVDに記録すると5Mbps程度にまで落ちます。また、Blu-rayのディスクに記録された画像は 1920×1080p であることが多いので、パソコンにさらに負担がかかります。Blu-rayディスクの再生が可能ならば、地デジなどのファイルの方がパソコンにとって再生が容易であることは、この数字から理解できるでしょう。(注: 「i」はインターレース走査方式で「p」はプログレッシブ走査方式)

◆ハイビジョン画像を再生するパソコンの最小限のスペックについて◆

ハイビジョン画像では細かい文字まで見えて時代の進歩を感じます。フリーソフトでハイビジョン画像を見たい方は VLC media player が便利です。 ダウンロード・ミラー


フリーソフトでBlu-rayディスクを見たい場合は VLC media player があれば、ディスク内のm2tsファイルを再生することが可能です。有料のソフトでは、今年6月発売の PowerDVD 8 Ultra を使ってみたらとてもすばらしいと思いました。ソフトの箱に書いてある動作環境以下のスペックの私の常用パソコンでもコマ落ちせずに映像を再生してくれました。Blu-rayの再生に最新の高性能パソコンが必須ではなくなったかもしれません。

「今あるパソコン+最小限のコスト でBlu-rayを見たい!」という方は、以下をご覧下さい。もし、現在要件を満たさない方でも、要件を満たすための追加出費はわずかです。

PowerDVD 8 Ultra の箱には Blu-ray再生の動作環境として
 OS: Vista, XP SP2
 CPU: Core 2 Duo T2400 1.83GHz 以上
 Memory: 最低は1GB以上で、推奨は1.5GB以上
 Graphics card: 最低は GeForce7600GT以上で、推奨は GeForce8400GT以上
と書いてあります。

私の以下のスペックのパソコンでBlu-rayが再生可能か実験してみました。
 OS: XP SP2
 CPU: Pentium4 3.2GHz
 Memory: 1GB
 Graphics card: GeForce FX5200
 Chipset: intel 865/ICH5 (BioStar IDEQ ベアボーン付属マザーボード)

この flash video のように、普通の速さで動くBlu-ray動画はこの環境でも再生可能でした。このときのCPU稼働率は98〜100%だったので、私の使用したパソコンのスペックが、ぎりぎりでBlu-rayディスクのデータ 1920×1080p を再生できる最小限のパソコンのスペックと判断できます。
ハイビジョン(154MB)・wmv3gp携帯電話用

Blu-rayディスクの動画はディスク内の「STREAM」というフォルダーの「m2ts」というファイルに収納されています。フルハイビジョン(1920×1080p)のm2tsファイルの再生は高性能のパソコンでないとコマ落ちのない再生が難しかったのですが、PowerDVD 8 Ultra と再生ドライブさえあれば最新のパソコンでなくても通常のBlu-rayディスクの再生できるようになりました。僕のスマートな友人は、今は7,000円台で購入できる Pentium4 2.8GHz を 3.36GHzにオーバークロックして、Blu-rayディスク再生可能な破格なパソコンを作り上げました。最近の3.2GHz以下のE0やD0ステッピングのPentium4は昔のC0ステッピングのPentium4のようにパソコン内の灼熱の太陽とはならないので、現実的なすばらしい選択肢だと思いました。
(C0ステッピングのPentium4の頃のCPU表面の単位面積あたりの発熱量は、ホットプレートを超えて原子炉並みで、この上にはロケットエンジンの噴射口と太陽の表面しかないとよく言われました。それが、今の45nm の Core 2 Duo ではCPUがボードやGPUより低温で驚きます。)

友人のパソコンでも再生実験してもらいましたが、Blu-ray動画はちゃんと再生することができました。
このパソコンのスペックは最高のコストパーフォーマンスを誇ります。
 CPU: Pentium4 2.8GHz → オーバークロックして3.36GHzで使用 (現在新品のPentiumでも8,000円弱
 Memory: DDR2 PC6400 1GB×2 (2Gで4,500円)
 Graphics card: nVIDIA GeForce8400GS (6,000円)
 Chipset: intel 915G+Intel ICH6R (中古オークションで3,500円)
このスペックでの 1920×1080p の m2tsファイル再生時のCPU稼働率は96〜99%で、動きの速い場所にて100%だったとのことなので、私のパソコンより余裕があります。

◆MPEG-2(m2ts) と MPEG-4 「H.264/AVC」(AVHCD)の再生について◆

一般的な多くの市販のBlu-rayディスク(「ハリー・ポッター」やBlu-rayのケースの裏にMPEG-2と明記してあるもの)で使用する MPEG-2 の m2tsファイルについては動作環境を満たしていなくても、私の最小限のスペックのパソコンで再生できます。

CANON, SONY, Panasonic のビデオカメラで記録するファイルについても、このスペックでコマ落ちなく再生できます。
iVISの例 デジカメなどのムービーで使用する「H.264/AVC」という形式のMP4ファイルについては、1280×720i の小さめの画像の場合は、この推奨された動作環境に満たないパソコンでもコマ落ちのないハイビジョン画像の再生ができました。Xactiの例) iPod や SONY PSP の「H.264/AVC」についてももちろん画像がさらに小さいので大丈夫です。
一般的にはMPEG-4 「H.264/AVC」(AVHCD)はCPUへの負担が大きいのでスムーズな再生が困難ですが、Disneyの「魔法にかけられて」はBlu-rayのケースの裏に MPEG-4 AVC と書いてありますが、flush video でお見せした通りちゃんと再生できました。

しかし、Xactiの最上位機種や一部の市販のBlu-rayディスク(「スパイダーマン」、「パイレーツ・オブ・カリビアン」など)で使用されるフルハイビジョンの「H.264/AVC」(MPEG-4)の場合は動きがカクカクするので、推奨されたスペックが必要です。これはMPEG-4の方がMPEG-2よりも高圧縮にエンコードされているのでデコードにもCPUパワーが余分に必要だからです。すべてのBlu-rayを完全に再生したい方は、推奨される基準を満たすパソコンが必要です。一番コストをかけずにBlu-rayが見られればいいという方は、上に掲げた最小スペックのパソコンでも PowerDVD 8 Ultra があれば、ほとんどのBlu-rayディスクを再生・鑑賞することができます。

個人的に考えている愚考ですが、Blu-rayの規格ができるより先に初めからMPEG-4の「H.264/AVC」の規格があれば、Blu-rayなど作らなくてもDVDにハイビジョンを記録できた訳ですから、Blu-rayの規格など作らなくてもよかった気がします。しかし、「H.264/AVC」の規格は何とかDVDにハイビジョン画像を収納したいと考えて作られた高圧縮規格ですから、こんなことを考えるのは結果論とも言えます。
地デジにしてももう既にMPEG-2で放送されているのでしかたがありませんが、MPEG-4「H.264/AVC」で放送できればチャンネル数を2倍に増やすことができて電波をもっと有効に活用できたことでしょう。
そうなれば無料放送をもっと楽しめたはずなのに…(^_^)。 ブラジルでは本当に「H.264」での放送になるらしいと聞きつけて、調べてみたら、今サンパウロで開始された地デジ放送は商業放送でした。がっかり。無料放送が増えるわけではありませんでした。

◆Blu-ray再生はグラフィック・カードが悪いからコマ落ちするのでしょうか?◆

Graphics card については、AGPのGeForce FX5200 でBlu-rayがコマ落ちなしに再生できるとは驚きでした。
この実験でわかったことは: 3万円もするようなグラフィック・アクセレレーターなんかなくてもBlu-rayが再生できる!
もし、現在のパソコンでBlu-ray動画が「パラパラマンガ」のようにコマ落ち再生しても、あせって高価でパソコン内で最も高温となるVGAカードを買わないでください。お見せしたビデオのように、GeForceで5200以上なら通常のBlu-rayディスクは再生できますから。
(ビデオカード屋さん、ごめんなさい。)

ただし、パソコンのモニターにちゃんとデジタル信号を送る場合は GeForce 8400 以上が望ましいのは当然のことですが、このカードの価格も今は6,000円程度に下がってきています。

◆グラフィックカードのHDMI端子からのデジタル音声出力◆

せっかくBlu-rayを見るのだから、やっぱりデジタル信号入力のモニターやテレビで見たいというという方も多いでしょう。デジタル信号ではアナログ信号と違って画像に格段の鮮明度があります。画像をパソコンモニターにデジタル出力する場合はDVI-D端子(もしくはアナログと兼用のDVI-I端子)を利用し、デジタルテレビ(ハイビジョン薄型テレビ)にデジタル出力する場合はHDMI端子を利用します。HDMI端子についてはグラフィックカードのHDMI端子からデジタル音声が出るグラフィックカードと出ないグラフィックカードがあるので、購入の際は確認して用途に応じて決定した方がよいと思います。(グラフィックカードのHDMI端子からデジタル音声が出ないのはパソコンは家電製品ではないからでしょう。)

HDMI端子からデジタル音声が出るグラフィックカードとしては Buffalo GX-HD3650/E512I があり、GPU は AMD の RADEON HD3650 が入っており、 AMD RADEON では PCI-E スロットからデジタル音声を得ることができます。HDMI端子で接続した薄型テレビに PowerDVD 8 Ultra を使用してBlu-rayディスクを再生し、実際にグラフィックカードからのデジタル再生出力音を得ることができ、テレビの内蔵スピーカーから音声が出ました。(Mother board は GIGABYTE EP45-DS3R を使用。)

HDMI端子からデジタル音声が出ないのかなと思ってよく説明書を見ると、マザーボードやサウンドカードの「S/PDIF出力端子」とグラフィックカードの「S/PDIF入力端子」をケーブル接続するとグラフィックカードのHDMI端子からデジタル音声の出力できるものとして ASUS EN9500GT TOP/DI/512M があります。GPU は nVIDIA の GeForce 9500GT が入っており、 nVIDIA のカードは一般にこのタイプです。S/PDIF出力端子はGIGABYTEのマザーボードからの出力は2ピンか3ピン、ASUSのマザーボードからの出力は4ピンでコネクターの形状が違うので、ボードやサウンドカードとコネクターの適合性を調べて買うか、自分でケーブルを適合させなければならないので注意が必要です。ASUS のグラフィックカードの取扱説明書には、マザーボードかサウンドカードのS/PDIF出力端子とグラフィックカードのS/PDIF入力端子をケーブルで接続するとデジタル音声が出ると書いてあるので、ちゃんと音声がHDMIケーブル接続で出るのだと思いますが、この ASUS のグラフィックカードを GIGABYTE EP45-DS3R のマザーボードに接続して実験してみたところ、相性問題のためか私のシステムではHDMIケーブルからデジタル音声は出ませんでした。あるサイトでは、「付属するケーブルの関係上」、「ASUS製マザーボードのオンボードオーディオとの接続のみの対応」と書いてありますが、このページに「コンピュータ用モニタではない、TVモニターへの接続については、動作確認・保証をしておりません。」とも書いてあります。「モニター内蔵スピーカーから最初の音の前半分が出ません。」という書き込みもあるので、現時点ではすべてのテレビで内蔵スピーカーから完全な音声が出るわけではないようです。ファン付きのグラフィックカードの中では静かな方だったので、ちょっと残念です。

HDMI端子がありながらHDMIケーブルからデジタル音声が出力できないものとしては、GIGABYTE GV-NX96T512H (rev.3.0) など、DVI-I端子やDVI-D端子にコネクターを付けてHDMI端子に変換するものがあります。WindowsMediaPlayer 9 でデジタル音声出力が不可能だったがWindowsMediaPlayer 11 でデジタル音声出力が可能だったという方もいますが、GV-NX96T512H (rev.3.0) の輸入代理店の公式ホームページでは「HDMI出力/入力 非対応」と書いてあります。GIGABYTE GV-NX96T512H (rev.3.0) では、グラフィックカードの箱に印刷ではなくてシール添付した上でそのシールに Free! DVI to HDMI adaptor と書いてあり S/PDIFケーブルも付属していましたが、入っていたS/PDIFケーブルコネクターと形状の一致するグラフィックカード側のS/PDIF入力端子と思われる端子について、グラフィックカード自体とその説明書自体(中国語が最も詳しい)には「S/PDIF入力端子」と明記されていないので、グラフィックカードのHDMI端子を通してのデジタル音声出力には完全に対応していないものと考えられます。(しかも、私の購入した最新の GIGABYTE GV-NX96T512H (rev.3.0) には上記サイトに書いてあるような青色のDVI-I端子はなく2つ付いていたDVI-I端子はどちらも白色のものでした。) GIGABYTE EP45-DS3R のマザーボードに GIGABYTE GV-NX96T512H (rev.3.0) のグラフィックカードを接続して実験してみましたが、 PowerDVD 8 Ultra を使用した実験ではHDMIケーブルを通したデジタル音声出力は認められませんでした。GIGABYTE GV-NX96T512H (rev.3.0) のグラフィックカードに HDMI adaptor と S/PDIFケーブルまで同梱されていたので、グラフィックカードのHDMI端子を通してデジタル音声出力ができると期待したので残念でしたが、2ちゃんねるでも同様の方の書込みがあるので、グラフィックカードのHDMI端子を通してデジタル音声出力はすべてのソフトとハードに対応していないのだと思います。

参考のために書いておきますが、ハイビジョンテレビの入力端子にD端子といってD1〜D5などの規格がありますが、「D」が付いているからといって Digital ではなく、コネクターの形状が「D」の形をしているからD端子と名付けられただけで、これはアナログ信号の入出力端子です。S端子とS端子に接続する変換コネクターもすべてアナログ入出力端子です。アナログ映像出力端子しかない場合でもグラフィックカードの外箱には「HDTV対応」と書いてありますが、これは「デジタルHDTV対応」ではなくて、「アナログHDTV対応」ということなので、最新のデジタルテレビ(ハイビジョン薄型テレビ)をお買い求めになった方は、購入予定のグラフィックカードが「アナログHDTV対応」なのか「デジタルHDTV対応」なのかよく確認して使用用途によりグラフィックカードの機種を決定する必要があると思います。
画質にこだわる方はテレビの場合はHDMI端子、パソコンモニターの場合はDVI-D端子(またはアナログと兼用のDVI-I端子)でのみデジタル信号を入力できるのでご注意下さい。

◆「いつかはクラウン」◆

PowerDVD 8 Ultra は Core 2 Quad にも対応しているので、「いつかはクラウン」のように「いつかは Core 2 Quad」にしたいとか(もっと安い時に)、もう既に Core 2 Quad をご利用の方にも、各coreの負荷低減など最大限のメリットがあり、将来にわたって使えるいいBlu-ray再生ソフトでとっても気に入りました。